「年末年始の凶悪犯罪」は、こう防げ! (3/4ページ)
そこからさまざまな対策を重ね、現在、14万8000件まで下がっています」(同)
一方、ピークだった平成14年から総件数に対する割合が変化していない、意外な多発犯罪がある。「自転車盗難です。この認知件数が、11月末までに4万3000件と、総認知件数の34.8%に達している。いざ検挙してみると、ほぼ全員が、その場だけの利用のために盗んでいます。“終電を逃したから”“酔って歩くのが面倒になったから”といった理由で盗むんですが、れっきとした窃盗。懲役10年以下もしくは50万円以下の罰金になります」(同) 酔って犯人になることのないよう、くれぐれも注意したい。
いくら注意を重ねても、しすぎることがないのが、特殊詐欺だ。警視庁犯罪抑止対策本部特殊詐欺対策担当管理官の芝山賢一警視が語る。
「2015年を見ると、特殊詐欺の件数は12月が一番多くなっています。今年の上半期は抑えられていましたが、下半期に入って被害件数が増加し、11月末には昨年と比べて81件プラスになってしまった。金額ベースではマイナスですが、被害総額は約53億円と大きい。引き続き対策が必要です」
近年クローズアップされている特殊詐欺のうち、多くの割合を占めている手口がある。「特殊詐欺で最も多いのがオレオレ詐欺で、総件数の約7割に達しています。そのオレオレ詐欺の約7割が“鞄をなくした”と電話をかけてくるんです」(前同)
電話口で息子になりすました犯人は電車の網棚、コンビニのトイレ、喫茶店などに鞄を忘れてしまったと告げ、「小切手は銀行に連絡して止めたけど、今日中に1000万円が必要なんだ。上司が800万円は都合してくれたんだけど、あと200万円足りない、用立ててほしい」と泣きついてくる。
「我々が“鞄忘れ”と呼ぶ手口で、全体の約5割と多い。そこで我々はスローガンを作りました」(同) それが、<「オレだけど、鞄忘れた」これは詐欺!>シニア世代の被害者も多い特殊詐欺。“鞄忘れた”という言い方には、くれぐれも用心したい。
最近増えてきたのが、カードが不正使用されていると告げる電話から始まる詐欺だ。大手百貨店を名乗り、「あなたのキャッシュカードが不正に使用された形跡がある。