秋津壽男“どっち?”の健康学「健康を左右する油の正しいとり方。亜麻仁油はコレステロールを下げる」 (1/2ページ)

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秋津壽男“どっち?”の健康学「健康を左右する油の正しいとり方。亜麻仁油はコレステロールを下げる」

 あけましておめでとうございます。このお正月、食べすぎ・飲みすぎた方も少なくないでしょう。

 いつも申しておりますが、食べすぎた翌日はカロリーを控えめに、飲みすぎた翌日は禁酒をすれば「合わせてチャラ」になります。

 今年も楽しいメンバーと楽しく食事をして、翌日にカロリーを下げ、心身とも健康に過ごしていきましょう。

 さて、正月に食べるおせち料理は黒豆、カズノコ、ごまめ、栗きんとん、伊達巻、かまぼこなどが入っています。これらは油分も少なく健康的ですが、毎日のように食べると飽きがきて、油料理が食べたくなるでしょう。そう思うと、日々の料理に油分は欠かせませんが、同じ油でも「飽和脂肪酸の油」と「不飽和脂肪酸の油」は、どちらをとるべきでしょうか。

「飽和脂肪酸の油」とは、常温で固まりやすい油を指します。具体的にはバター、ラード、ココナッツオイルなどですが、飽和脂肪酸を摂取しすぎるとコレステロール値を上げて心筋梗塞や動脈硬化のリスクを高めます。代表的な飽和脂肪酸であるマーガリンはパスタを作る際に用いますが、マーガリンはもともと不飽和脂肪酸の油に水素をつけて固めています。第二次世界大戦でナチスが代用バターとして用いており、日本でもかつては「人造バター」と呼ばれていました。

 その後マーガリンと名付けられ、一時は健康的な食用油というイメージになりました。しかし、2002年のアメリカで、マーガリンに含まれるトランス脂肪酸が「悪玉コレステロールを増加させ肝臓に影響を及ぼす危険な化学物質」との報告がされました。善玉コレステロールも減少させるマイナス効果もあり、心臓病のリスクを高めると発表されたのです。

 現在のアメリカでは、食品中のトランス脂肪酸量の表記が義務づけられています。日本でもマーガリンの消費が減りましたが、コンビニで売られているお菓子にトランス脂肪酸が含まれるようになっています。

 つまり、いい油は不飽和脂肪酸、控えるべき油は飽和脂肪酸となります。

 そんな不飽和脂肪酸はオメガ3、オメガ6、オメガ9と3つに分類されます。

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