【最強ゲーム批評】ファミコン「ジョイメカファイト」が最高に素晴らしい理由 (3/4ページ)
登場キャラクター36体はそれぞれ個性が強く、キャラクターごとの相性も大きく対戦に左右するため、友人同士でキャラクターを交代しながら延々と対戦を楽しめる名作ゲームなのである。
・ストーリーモードも秀逸
1Pプレイ時にはストーリーモードをメインで進めることになるが、こちらにも細かな演出が施されている。ジョイメカファイトには36体のキャラクターが収録されているが、最初に使えるキャラクターは主人公の元お笑いロボ「スカポン」だけ。悪者に改造されたロボットと戦い、勝利を収めるとそのロボットも操作できるようになるのである。(1ステージ目のみ)
また、8体のロボット+1体のボスで構成されたステージが4つ用意されているのだが、ステージクリア時にはすべてのロボットを倒した瞬間の映像がリプレイされるのも気持ちが良い。
・スペックで劣ることを受け入れたからこその名作
おそらく、ジョイメカファイトはスーパーファミコン全盛の中、スペックの劣るファミコンで出すという劣等感をすべて受け入れたからこそ作られた名作なのだ。
スーパーファミコン同じだけのグラフィックや動きの表現ができないことを補うための細かな気配りが素晴らしい。スペックに頼りがちな最先端の格闘ゲームがおろそかにしがちなことを堅実に抑えた、任天堂らしい格闘ゲームなのである。
・バーチャルコンソールでプレイ可能
ジョイメカファイトは残念ながら権利関係が難しいのか、続編は一切出されていないうえに、適性が非常に高いであろう「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズにも一切登場していない。