絵本の無料公開で猛非難?”炎上芸”キングコング西野のしたたかさ (1/2ページ)

デイリーニュースオンライン

「えんとつ町のプペル」より
「えんとつ町のプペル」より

 善行は、人に感謝されることが多い。特に、モノを無償で提供するという行為には多くの称賛が集まるのが普通だ。しかし、こうした行為も状況によっては人々の批判にさらされることもある。それを象徴するような騒動が、お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣(36)の身に起こった。

■絵本の無料公開で大炎上

 今月の19日に、西野は、自身が手掛けた絵本である『えんとつ町のプペル』を無料公開するとブログで発表し、ネット上にて公開した。この本は、西野が3か月前に発表し、23万部を売り上げる大ヒットとなったもので、製作費をクラウドファンディングで募り、絵コンテや制作の指揮を西野が行い、イラストレーターやクリエイターなど、33名が参加して作ったとされる。

『お金の奴隷解放宣言』とタイトルが付けられたこの日のブログへの投稿によると、ヒットを飛ばす中で、小学生から「2000円は高い。自分で買えない」という意見が届いたことが無料公開のきっかけになったという。

 文中では、“「お金が無い人には見せませーん」ってナンダ? 糞ダセー。……いや、モノによっては、そういうモノがあってもいいのかもしれません(←ここ大事!ニュースになると切り取られる部分ね)。しかし、はたして全てのモノが『お金』を介さないといけないのでしょうか?”“僕の財産は、『えんとつ町のプペル』という《作品》だと思うのですが、個人の財産を個人が独り占めするのではなく、分配し、皆の財産にしようと思いました。皆が豊かになった方が、巡り巡って自分も豊かになるだろう、と。『ギブ&テイク』ではなく『ギブ&ギブ』。自分のことだけを考えても、その方が良いだろうと結論しました。お金の奴隷解放宣言です。”(原文ママ)と無料開放に至った心境が綴られている。

 そんな西野のとった行動に対して、世間では「凄い決断だ」「素晴らしいこと」「ちょっと好きになった」「自分で権利持ってる作品なら好きにしていいや」という肯定的な意見も多いが、それ以上に「正当な報酬をもらうのも金の奴隷なのか」「買ってくれた人に失礼」「他のクリエイターへのダンピング材料になる」「無責任」などという批判が相次ぎ、さらに、その無料公開されたサイトが貼られた広告によって収入を得るアフィリエイトサイトであったことから、「結局金の出所が変わっただけ」「渾身のギャグなのか」という声も上がり、まさに炎上状態となっている。

 自らが制作し、権利を持っているであろう作品を無料で公開するという一般的には善行とされることを行った西野が何故ここまで叩かれるのか。

「ブログの文面を見ても、ニュースになると切り取られると言っているあたり、あえて反感を覚えるような言葉を使ってるんじゃないでしょうか。お金の奴隷なんていうのはその典型でしょう。元々、『太宰治が大嫌い』という発言や、放送作家の鈴木おさむが描いた芸人交換日記への批判をするなど、度々炎上を続けており、巷では炎上芸人なんて呼ばれている方ですからね。今回の件も話題にするためにあえてこういった言葉のチョイスをしたように感じてしまいますね。近頃は西野さんのこうした炎上芸みたいなものをスルーしようという動きも出てきているみたいですが、それでもスルーされないのは経験と技術なのでしょう」(週刊誌デスク)

 以前から数多くの炎上を繰り返してきた西野。さらに一見称賛されてしかるべきこの行動でも炎上を招くあたり本領発揮といえよう。

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