【日本人が知らないニッポン】徳川家康元服の神社で初詣 (1/2ページ)
今年の大河ドラマ『おんな城主直虎』は、今の浜松市から静岡市にかけてのお話です。
16世紀中葉、このあたりの地域を支配していたのは今川氏でした。あの徳川家康ですら、青年期までは今川氏の人質という立場に過ぎません。それだけ今川義元という男は強大な力を持っていたのです。
言い換えれば、今川氏の本拠地である駿河府中には常に大きな富が転がり込んでいたということ。
その富の象徴が、今の静岡市葵区に所在する静岡浅間神社です。
・静岡市の「霊山」
静岡市内中心部にある賤機山は、古来より「聖なる山」と見なされてきました。
Google Earthで静岡市の上空写真を見てみると、平野部の北から針で突き刺すように山がせり出しています。
これが賤機山なのですが、科学第一の視点で見ればこれ以上邪魔な存在はありません。いっそのこと、重機を繰り出して整地してしまえばいいのでは? とも思えます。
ですが、人類社会は科学的要素だけで計ることはできません。
駿府に住む人々は、賤機山を「神が住まう場所」として神聖視し、この地に様々な宗教建築物を築き上げました。それが現代になって、「静岡浅間神社」という形で統合されたのです。
・家康の誓い
徳川家康は、この神社の熱心な信奉者でした。
彼がここで元服式を執り行ったことは、あまり知られていません。その信心深さは生涯変わることがなく、神社は江戸徳川の時代に移ってからも丁重に扱われていました。
ところが、家康はこの神社の建物を焼き払ったことがあります。