中村うさぎとマツコ・デラックスに質問した。「読書って本当に必要ですか?」 (2/8ページ)

新刊JP

実際周囲はそんなに本を読んでいる印象がないし、本を読むのはあまり意味がないのではないかと思うのですが、読書って必要だと思いますか?」(32歳・男性)

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マツコ・デラックス(以下、マツコ):すごいことを聞いてくる人がいるわね…。必要があるかと言われれば、必要があるものなんてこの世にはないのよ。

中村うさぎ(以下、うさぎ):でもさ、この人が本の代わりにあげているものがまとめサイトだったりするわけじゃない。私はまとめサイトとかネットニュースばかり読んでいると、読解力が衰えてくるんじゃないかと思うんだよね。

本って一冊が長いけど、テーマやメッセージをはっきり言ってないものも多いでしょ。小説だとメタファーにまみれている。その中からメッセージを感じとったり、読解したりする力を身に付けるわけで、それはまとめサイトを読んでも出来ないんじゃない?

ツイッターを見ていても、140文字で短いじゃない。だから前後の文章とつなげて書いているのに、その一部のつぶやきがリツイートされたがために、前後の文脈を読みとらないで批判している人を見かけるのね。そうなると本当に言いたかったことがちゃんと伝わらないまま批判されたりするじゃない。これはどうかなと思うことがあるよね。

ネットのコミュニケーションについて、マツコはどう思う?

マツコ:私はネットもあまりやらないし、本も読まないから、質問の意味が分からないの。その人にとって、読書の代わりがまとめサイトになっているの?

――本を読むよりも、ネット上にあるコンテンツのほうが楽しくて役に立つと言う話はよく聞きますね。

うさぎ:実用的って意味だよね。「人生とは何か」を問うものじゃなくて。

マツコ:じゃあそうすれば? 読書って、とても趣味的な要素が強いものだと思うの。その人のこだわりだったり、生き方だったりがあらわれるじゃない。

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