世界一周中の女子大生がレポート! 旅で出会った意外なインド人の素性【学生記者】 (3/4ページ)
3.電車の中であった優しい家族
インドでは長距離の移動手段は主に電車です。日本の約9倍もの国土を持つインドでは、ほとんどの場合、街から街への移動は半日〜1日かかります。
南インドから北インドへ向かう電車の中でシク教徒の家族に会いました。シク教はインドで約1.7.%の人が信仰している宗教で、インドの北に聖地があることから彼らはそこへ向かっているようでした。数値だけ見るとマイノリティと言えますが、インドの人口が約12億人ということを考えると2000万人以上の人が信仰していることになります。彼らは宗教上の理由で髪や髭を伸ばしており、男性はターバンを巻いて髪をまとめ、私がイメージしていたインド人の姿そのものでした。彼らはとても思慮深くたくさん話しかけてくれ、お茶をおごってくれたりお菓子をくれたり、ご飯までわけようとしてくれました。
4.トゥクトゥクのお調子者ドライバー
インドでトゥクトゥクといえば、重要な交通手段の1つである一方、観光客にとっては一番ぼったくられやすいものだと思います。確かにしつこく客引きしてきたり、現地の人より何倍も高くお金を請求されたりすることもあります。
しかし、タージマハルのあるアグラという街で私が出会ったトゥクトゥクのドライバーは少し変わっていました。最初はどこ行くのか聞かれて近くだから必要ないと断ると、あっけなく引き下がってくれました。数分後後ろから同じドライバーがやってきて、「ちょっとこれを見てくれ」というのです。