秋津壽男“どっち?”の健康学「胸の『痛み』と『苦しみ』はどちらが危険?体内発の痛みは命を脅かす可能性が大」 (2/2ページ)

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 つまり、痛む個所を「指先で指せる場合」、命の危険はありませんが、「手のひらで指す場合」は危険性が高いわけです。脳の場合も、頭のたんこぶは指で指せますが、脳全体が痛いとなると、そうはいきません。

 このとおり、「体の中の感覚」は、実にいいかげんなのです。

 さて、体の痛みや違和感は「体から発する信号」と捉えられます。

 例えば前日に大酒を飲んで気分が悪かったり、あるいはむかつく場合、その原因は明らかですが、原因不明の痛みを感じた場合、ガンなどを見逃している危険性もあります。

 中にはまったく痛みを感じないガンもありますが、小さな痛みを見逃していることもあるため、「いつもと違う。原因がわからない」という場合、早めに検査を受けるべきです。

 年齢でいえば、30代までは病気になりにくく、ガンの芽が生えてもやっつけてしまいますが、そうした「若さの魔法」が効かなくなるのが40代です。

 40歳を過ぎて原因不明の痛みを感じたら「危険信号」と受け取り、早めに医者に診てもらいましょう。

 冒頭の症状など、20~30歳の若者には理解できないでしょうが、人間は年齢を重ねるほど「さまざまな危険信号」に敏感になるべきなのです。

■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。

「秋津壽男“どっち?”の健康学「胸の『痛み』と『苦しみ』はどちらが危険?体内発の痛みは命を脅かす可能性が大」」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2017年 1/26号“どっち?”の健康学狭心症秋津壽男心筋梗塞社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
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