歩行者に一番優しいクルマはマツダ・アクセラ!? 衝突防止性能ランキングからクルマの未来を考える (1/2ページ)
photo by Rs1421(CC 表示-継承 3.0)
昨年12月、国土交通省が、「平成28年度前期自動車アセスメントの評価結果」を発表。対歩行者自動ブレーキを採用したクルマの衝突防止性能を国が独自に試算し、その調査結果が報告されました。
いったいなぜ、国土交通省が衝突防止性能自動ブレーキの評価を始めたのでしょうか。今回は国の調査の背景とその結果報告から見える今後の自動車メーカーの行く末について探っていくことにしましょう。
■国が対歩行者自動ブレーキの評価を開始した背景とは?警察庁の発表によると、2015年の交通事故による死者数は全部で4117人。そのうち約37%にあたる1534人が歩行者でした。これは全体で最も高い割合を占めており、車両の安全対策として歩行者との事故防止が社会全体の大きな課題となっていることが分かります。
そこで、その対策の1つとして期待されているのが、自動車の先進安全技術を活用し、車両と歩行者等との衝突自体を未然に防止する自動ブレーキや車線逸脱警報装置です。
国土交通省は、1995年より自動車等の安全性能の評価・公表を行う自動車アセスメントを実施していました。さらに、2015年からは前方車両に対する自動ブレーキや車線逸脱警報装置等、事故を未然に防 ぐ先進安全技術を搭載した自動車の予防安全性能評価も行われています。
■対歩行者自動ブレーキ最高性能はマツダ・アクセラphoto by 公式サイト
さて、今年度の調査より新たに「対歩行者自動ブレーキ」の評価が加えられました。 今回評価されたクルマは、以下の表の通り6メーカー11車種です。
スズキイグニススバルインプレッサ、フォレスター、レヴォーク/WRX、レガシィトヨタクラウンアスリート/クラウン ロイヤルクラウン マジェスタ、プリウスレクサスGS/GS F、RXホンダフリード/フリード+マツダアクセラ評価方法にはダミー人形を用います。クルマを時速10~60キロの範囲で5キロ刻みで走らせ、そのたびに人形を飛び出させて、自動ブレーキで止まれるかを測定。