83歳筆者が考える「つり革に触れたくない人たち」...清濁併せ呑むのが、長生きの秘訣ですよ (3/5ページ)
確率的には、吊り手の部分を握る人は、どちらかと言えば、先ず、少ないでしょうから、もし、そこから接触感染する恐れがあるのだとすれば、その確率は、正式な「つり革」の握り方のケースより数値的には低くなるはずです。
だからと言って、それで完全な問題解決、ということにも、当然なりません。
筆者の見解は、元々そんなことで思い悩んでも、余り意味が無いということです。そんなことで、問題が消失しやしませんからね。
それより、必要なことは、外出先から帰宅したら、先ず、洗面所で、よく手を洗い、ちゃんと嗽(うがい)することです。
そもそも不特定多数の人々が参集するような場所には、細菌やウィルスが、うようよ存在していて当然ですし、人々がよく触ったりするような物(無論、「つり革」もその一つです。)にも、少なからぬ、その種の"ばっちい"生き物が付着しているのが当たり前です。
それらを完璧に回避することなど、元々無理な話だし、また、限度を超えて、そんなことをしては「いけない」とさえ、言えるらしいです。
ドキュメンタリー番組で、「ミクロの世界」というのを観たことがあります。
それによれば、生きている人間の身体には、様々な細菌、様々な微小生物や、様々な寄生虫が住み着いている、というのです。そして、それらは必ずしも宿主の人間を害するものばかりでは無く、むしろ、居なくなってしまったら宿主の方に障害が生じたりして困るものさえ、少なくないのだそうです。
古くなったり、死んでしまった、人間の組織などをきれいに清掃してくれたり、外からの病原菌に対する免疫力を高めてくれたりするものまで、排除してしまうと、却ってその人間の抵抗力や対抗力を弱め、新たな疾病のもたらされることが現実に起こったりしているようです。
不自然なまでに、完璧な清浄状態を作り出すことは、決して望ましいことでは無く、そんなことをすると、その反動が逆にヒトの健康や、正常な成長を妨げる結果となるということは、科学的に知られた常識のようです。