稀勢の里 横綱昇進までの「モンゴル同盟」「部屋崩壊」との激闘!(1)モンゴル勢の不可解な相撲 (1/2ページ)

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稀勢の里 横綱昇進までの「モンゴル同盟」「部屋崩壊」との激闘!(1)モンゴル勢の不可解な相撲

 19年ぶりの日本出身横綱誕生は、日本中を大いに歓喜させた。新入幕から73場所を要する超スロー昇進となったのは、モンゴル人横綱の「同盟」と「部屋崩壊」という障壁が立ちはだかったから。そこにガチンコでぶつかり、乗り越えた激闘の歴史があった。

 初場所千秋楽、結びの一番。白鵬(31)の渾身の寄りを弓なりになって耐え、左からのすくい投げ。「どんなもんだ」と言わんばかりに胸を張る稀勢の里(30)。その誇らしげな姿に、日本中のファンが喜びの声を上げた。稀勢の里の第72代横綱昇進が決定した瞬間だった。

「白鵬は、あの一番を絶対に落としたくなかった。しかし、120%力を出し切っても稀勢の里に勝てなかった。あの一番は白鵬にとって、ものすごいショックだったに違いない。まさに土俵の主役が交代する瞬間だったんですよ」

 元力士はこう言って、大一番を振り返る。

 とはいえ、これからもモンゴル人横綱との壮絶な闘いは続く。稀勢の里が8割方優勝をつかんでいながらよもやの敗戦に泣いたのは一度や二度ではなかった。「それが大きく変わる」と断言するのは、辛口で知られる相撲ジャーナリストの中澤潔氏である。

「白鵬の力が落ちているのは紛れもない事実。彼一流のしゃべりでごまかしていますが、はっきり言って落ち目ですよ。そういう横綱が昨年、2度も優勝しているのですから驚くべきことです。他の2人のモンゴル人横綱、日馬富士(32)、鶴竜(31)もケガがちで成績を残せない。これからは彼らとの決戦もやりやすくなるでしょう。今場所のように100点満点の相撲が取れれば何も怖くない。35歳までやったとして15回ぐらい優勝できます」

 そのモンゴル人横綱の相撲を見ていると、不可解な一番が少なくない。

 例えば鶴竜は横綱に昇進する前、14勝1敗のみごとな成績を収めたのに、昇進後は、これが横綱の相撲かと驚くほどに、ブザマな姿をさらし続けている。事実、本当に力を出し切っているのかと思うような相撲が多いのである。

「稀勢の里との決戦を制して白鵬が優勝を決めた時などに稀勢の里に対して見せた闘志は、モンゴル人同士の取組には見られない。

「稀勢の里 横綱昇進までの「モンゴル同盟」「部屋崩壊」との激闘!(1)モンゴル勢の不可解な相撲」のページです。デイリーニュースオンラインは、日馬富士週刊アサヒ芸能 2017年 2/9号稀勢の里白鵬相撲スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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