「歯みがき」こそもっとも簡単な超絶健康法だった!(1)歯と「健康」の不思議な関係 (1/2ページ)

アサ芸プラス

「歯みがき」こそもっとも簡単な超絶健康法だった!(1)歯と「健康」の不思議な関係

 食べ物の出発点は「口」だが、歯を含めた口腔衛生と健康には密接な関係があることはあまり知られていない。実は、まさに「万病」を駆逐する健康法こそ1日2回10分ずつの「歯みがき」だという。その驚異の効果を、口腔トラブルの恐ろしさとともに紹介する。噛むことは命の泉を湧かせる行為なのだ!

 昼夜を問わずテレビで流される「健康情報」。その多くは、運動と栄養に対するものだろう。栄養とはまさに「食事」のことだが、その入り口が「健康」と強い結び付きを持ち、寿命にさえ関係していることはあまり知られていなかった。

 国立保健医療科学院で統括研究官を務める安藤雄一氏が解説する。

「きっかけは80年代半ばに、寝たきりの高齢者の方への訪問治療が全国で少しずつ始まったことです」

 それまで虫歯など歯の治療に追われていた歯科医は、不思議な現象に立ち会うことになる。

「寝たきりの人が立ち上がるとか、意識がハッキリする。ちゃんと食事ができるようになるという事例がぽちぽち出てきたのです」(前出・安藤氏)

 当初「特殊な例」と考えていた安藤氏は、当時新潟大学で指導者の立場にいた。

「そこで、訪問診療の症例をまとめたところ、歯科治療が全身の健康にも好ましい影響を与えていることを示す結果が出ました。全国的にも80年代後半から、多くの歯科医師、歯科衛生士が『歯と健康』の関係に注目したのです」

 わかってきたのは、歯が健康でないと、さまざまな不健康を招くという事実だった。武内歯科医院院長で、鶴見大学歯学部探索歯学講座の武内博朗臨床教授は、

「お口のトラブルと全身の健康の関係について、非常に大きなファクターとなるものが3つあります」

 と指摘する。それは、

【1】歯原性菌血症

【2】慢性持続性炎症

【3】大臼歯欠損

 この3つによっていろいろな疾患が直接的・間接的に引き起こされるのだ。まずは【1】「歯原性菌血症」について解説してもらった。

「歯周病になると、歯の周りの骨が溶け歯が緩くなります。

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