「歯みがき」こそもっとも簡単な超絶健康法だった!(1)歯と「健康」の不思議な関係 (2/2ページ)

アサ芸プラス

その状態で噛むと、歯が上下動して根元がポンプのように働き、歯と歯ぐきの間の歯周ポケットという潰瘍から菌を動脈などに入れてしまうのです」

 関節周辺を包囲している膜「関節包」内部に歯周病菌が紛れ込めば、関節リウマチを起こす。血管が炎症する菌が体内に入り続けると深刻な事態を引き起こすリスクが高まるのである。

「菌が入り血管壁に炎症が起こると、そこに血中の白血球が集まり、アテロームというコブ状の物体ができます。そこに血中のカルシウムが付着、石灰化して動脈硬化が引き起こされるのです」(前出・武内氏)

 動脈硬化が進行すれば、狭心症や心筋梗塞などの心疾患や、脳卒中、脳梗塞などの「脳血管疾患」のリスクが上がるのだ。【2】「慢性持続性炎症」は、糖質代謝に影響を及ぼすという。

「歯周病は、歯肉が弱い炎症を起こし続けている状態です。放っておけば慢性化します。歯周病による炎症性の物質が体内に回ると、インスリンの働きを阻害して、糖質代謝を悪くします。これが糖尿病やメタボリックシンドロームの原因になります」(前出・武内氏)

 【3】「大臼歯欠損」は、まさしく大臼歯(奥歯)の損失。もちろん入れ歯やインプラントなど、治療によって大臼歯を埋めることができるのだが、欠損したまま生活すれば大事に至る。

「奥歯がなくても食事はできますが、咀嚼機能の低下で、無意識のうちにラーメンやうどん、カレーライス、丼ものといった軟らかい食べ物に偏ってしまう。つまり、食事が『糖質偏重食』になってしまうのです」(前出・武内氏)

 カロリーは取れるが、低栄養状態に陥るのだ。

「肉や野菜など歯応えのあるものを避けることで、たんぱく質、ビタミン、ミネラルが不足します。加齢による筋肉量の減少を『サルコペニア』と呼びますが、特にたんぱく質の低栄養状態はこのリスクを上昇させます。最悪、寝たきりになることもあります」(前出・武内氏)

「噛む」とは、命の泉を絶やさない行為なのである。

「「歯みがき」こそもっとも簡単な超絶健康法だった!(1)歯と「健康」の不思議な関係」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2017年 2/9号オーラルケア長寿歯磨き健康法カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る