ラブホ覗きを30年続けた男が見た「幸福なセックス」と「不幸なセックス」 (2/3ページ)

新刊JP

フースのホテルもこのタイプだった。

フースに連れられ、問題のモーテルにやってきたタリーズは、いくつかの部屋の天井に「通気口」に見せかけた覗き穴が設置されているのを目にする。その穴からフースは日々室内を覗いているのだ。

特筆すべきは、フースが妻の協力のもとで覗き行為を行っていたことと、過去15年間にわたる覗き行為を、彼が細かく記録していたことだ。

その記録は、その後タリーズのもとに、過去のものから定期的に送られてくることになった。その一部にこんなものがある。

今回の観察対象の女性は乳房こそ大きいものの、見た目は小柄で愛らしかった。すでに中年の域に近づきつつあるというのに、あれほどおいしそうで、かつアスリートを思わせるすばらしい体形の女性がいることが、覗き魔には信じられなかった。その女性がスカートとパンティを脱ぎ去った。(P152より引用)

この魅力的な女性はパートナーと情熱的で性的に自由かつ貪欲な、文字通り完璧なセックスを行った。こうした魅力的なセックスの場合、フースは屋根裏でマスターベーションに及ぶこともあったようだ。

この二人のセックスは、フースの覗き魔としての幸福な思い出として記録されているが、もちろん「魅力的な男女による完璧なセックス」だけを目撃できるわけではない。

互いの性欲のレベルが異なるカップルの不幸なセックス、パートナーのどちらかがその気にならないためにやむなく行うマスターベーションくらいならまだいい方で、兄妹による見るに耐えない近親姦の一部始終、そしてついには室内で起きた殺人事件まで目撃してしまう。

表紙

ここで注意しないといけないのは、これらの証言は全てフースのフースによる記録でしかないという点だ。

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