ラブホ覗きを30年続けた男が見た「幸福なセックス」と「不幸なセックス」 (3/3ページ)
ウソが混じっているかはともかく多少の脚色があってもおかしくはないし、タリーズ自身、この本の中でフースの記録に対して100%の信頼を置いているわけではない。
しかし、それでも一人で宿泊した女性客のマスターベーションや、レズビアン同士の性行為、ベトナム戦争で負傷し下半身不随になった兵士に対して妻が施す献身的な性行動など、フースの記録でつづられる、完全に私的な空間でしか見せることのない人間の姿にはリアリティがあり、覗き魔としての誠実さ(?)は確かに感じられる。
本国アメリカで大論争を巻き起こし、先日ついに日本に上陸した本書。読むことに多少の罪悪感を抱きつつ、しかも読むのをやめられないという不思議な体験が待っているはずだ。
(新刊JP編集部・山田洋介)