まだ使い分けてるの?自動的に度数を変える「スマート眼鏡」が開発されている (1/2ページ)
source:https://unews.utah.edu/i-can-see-clearly-now/
視力矯正のために眼鏡を利用している人の中には、複数の眼鏡を使い分けている人も多いだろう。生活用、デスクワーク用、ドライブ用など、用途に合わせた度数の眼鏡を用意している人は多い。
これは、眼鏡の度数が固定されているためだ。
しかし、複数の眼鏡の使い分けは面倒だ。常に用途別の眼鏡を満ち歩かねばならないし、状況に応じていちいち眼鏡を取り替えなければならない。
そこで画期的な眼鏡が開発された。
見る対象までの距離に応じて自動的に度数が変化するスマート眼鏡だ。
■ 液体を利用することで1枚のレンズで屈折率を変える技術
ユタ大学の電気・コンピューター工学部のCarlos Mastrangelo教授らの研究チームは、装着者が見ている対象までの距離に応じて自動的にピントを合わせることができる眼鏡を開発した。
この眼鏡のレンズには、2枚の透明で柔軟な膜の間に液体グリセリンを封入したものが使われている。
この2枚の膜の内、背面側にある膜が3つのアクチュエーターで前後に動くのだ。
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この仕組みにより、レンズの厚みが変化して屈折率を自由に変化させることが可能になっている。
その結果、見ている対象までの距離に応じて自由にピントを調整することが可能になった。
通常、カメラのピントを合わせるには、複数のレンズで調整するが、1枚のレンズでピント調整できる技術により、眼鏡への応用が可能になったわけだ。