金正男殺害の謎…金正恩「暗殺王朝」血の憎悪!(3)飢えさせた大型犬に食わせた (1/2ページ)

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金正男殺害の謎…金正恩「暗殺王朝」血の憎悪!(3)飢えさせた大型犬に食わせた

 近藤氏が明かす。

「米国は正恩氏を排除して、正男氏を擁立する方向に動きだそうとしていた。これまでただの“亡命者”だったのに、トランプ政権で価値が上がったのです」

 わかっているだけでこれまで3度、暗殺されかかった正男氏。少しでも「政治」に興味を示せば、正恩氏によって即暗殺──それが正男氏の置かれた立場だったのだ。

「アジア各国を渡り歩いていた正男ですが、宿泊先は常に固定していて、各国の監視の目が行き届いていたので安全だった。それほど警戒をしていた」(防衛省関係者)

 2つの説が連動したのか、いずれかの理由が動機となったのかは現段階では定かではない。

 ところで、北朝鮮側は正男氏の遺体引き渡しを、事件のあったマレーシア政府に要求している。その目的は「張成沢氏処刑」の現場から明らかだ。

「張氏は、正恩氏の叔父になるが、それでも、3日3晩餌を与えていない大型犬120匹で襲わせて処刑し、正恩氏が『汚物』と呼んでいたと言われています。反逆者の遺体は骨さえ残さない。正男氏の遺体を帰国させ、嬲(なぶ)るのが引き渡しの目的です」(在韓ジャーナリスト)

 ちなみに張成沢氏は、長兄、次兄、姉、妹は元よりその子供に至るまで一族が消された。「凶王」金正恩氏は、玉座に安座するために正男氏の長男・金漢率(キムハンソル)氏(21)を狙い“根絶やし”にすることも予想されている。

「漢率氏は平壌に生まれ、マカオに移住したあと、11年にボスニア・ヘルツェゴビナのインターナショナルスクールに入学しました。その後、パリ政治学院に進学して、昨年卒業した。現在はマカオや中国に滞在していると言われています」(前出・在韓ジャーナリスト)

 そして、正男氏の一族以上に、もう1人標的にされている人物がいると明かすのは、前出・近藤氏だ。

「漢率氏より対抗馬になるのは、金正日総書記の異母弟で駐チェコ大使の金平日(キムピョンイル)氏(62)です。過去には正日氏と後継を争った人物。約40年近く東欧の大使を務めて北朝鮮から遠ざけられていますが、朝鮮人民軍にシンパが多い。

「金正男殺害の謎…金正恩「暗殺王朝」血の憎悪!(3)飢えさせた大型犬に食わせた」のページです。デイリーニュースオンラインは、張成沢週刊アサヒ芸能 2017年 3/2号金漢率金正男金正恩社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
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