もっと前へ。交代は「ハッピー」。サンウルブズ初戦で83失点の背景。 (1/2ページ)
<スーパーラグビー 第1節>サンウルブズ 17-83 ハリケーンズ(2017年2月25日/東京・秩父宮ラグビー場)
ニュージーランド勢で前年度王者のハリケーンズが、サンウルブズの防御を攻略したか。SHのTJ・ペレナラ ゲーム主将が慎重に話す。
「個々がいい対応をし、スペースを見つけ、スピードをつけて攻めた」
日本から参戦し昨季わずか1勝のホームチームは、大外から接点方向へ網を被せる防御を遂行。キックオフ直後はその流れで枠組みがはまるも、次第にその網の裏へ球を通され始める。タッチライン際で、中鶴隆彰、福岡堅樹の両WTBが取り残され、しばし大柄な対面に気圧された。
前半5分、ハリケーンズのSHペレナラ ゲーム主将、FBジョーディー・バレットは敵陣の相手ボールスクラムから右端を崩す。間もなく左の空洞をWTBジュリアン・サヴェアが突き、自身より19キロ軽いWTB中鶴の追撃タックルを弾く。次いでSHペレナラのキックがサンウルブズの背後をえぐり、CTBンガニ・ラウマペ、FLアーディー・サヴェアとつないで先制した。0-7。
20分、敵陣中盤右のラインアウトから左大外の空間へ展開する。以後はタックルを背負ってパスを継ぎ、SHペレナラ ゲーム主将がトライ。0-31。
前半34分から登場のFL金正奎は、防御に関し「待ったら、行かれる。とにかく自信を持って前へ」。相手の巧みな継続を断つには、飛び出しをより鋭くしたいと言った。
前主将のHO堀江翔太は続ける。
「(戦術理解の深まりは)あるけど、詳細を詰めないと。個々が勝手にやっている部分もあるかも…」
敗者は前向きでもあった。
背景には、終盤の交代選手の躍動があった。
後半29分、敵陣ゴール前。10分前に登場のSH茂野海人が軽快にさばき、やはり中盤戦から現れたCTB山中亮平が「ムーブ上はミス(予定外)で僕にボールが来たけど、強気で」。向こうの壁を裂く。結局10-83と迫ったFL金は、「そこまでの過程がよかった」。結局、残り11分で12点をもぎ取った。
2月初旬の始動後に故障者が続いたサンウルブズは、この日のメンバー中10名が初陣。