「無償の愛」とはなにか? 幸せな結婚を手に入れるヒント (2/9ページ)
自己犠牲ですかね」(女性/44歳/その他/その他)
(5)生存を助ける・「病気になったときの看病や、赤ちゃんの世話など」(男性/50歳/印刷・紙パルプ/営業職)
家族が病気になったら仕事を休んででも看病することがあるように、「無償の愛」とは相手に見返りを求めない、自己犠牲的なイメージをみなさん持っているようですね。では「愛の宗教」とも言われるキリスト教が説く「無償の愛」とはどのようなものなのでしょうか。牧師でもありプリマリタル(結婚前)カウンセラーの石井希尚さんにお話を聞いてみました。
石井さん:
「無償の愛」というと、キリストや善人しかできない、そんな大それたイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。古代ギリシャ語では愛を意味することばが4つありますが、「他人に提供する愛」としてエロス、フィレオ、アガペーの3つがあります。
まず、(1)エロス(情念的な愛)。これは獲得の欲求ともいえます。不倫関係にある男女はこのエロスによる行動だと言えます。つづいて(2)フィレオ(兄弟愛)。これは友情や兄弟、師弟関係などの間で自然に生まれる愛を指します。そして(3)アガペー(無償の愛)。これがいわゆる日本語でいう「無償の愛」を指します。日本語で「愛」を表す言葉は1つしかありませんが、ギリシャ語だとこんなに種類があるんですね。日本語で「愛」を理解するのが難しいのはこれが原因かもしれません。
さて、「無償の愛」は何か考えるときに一番重要なことは、それが「自分の意思により選択したものかどうか」です。つまり、自分の意思で「この人を愛する」と決めたのであればそれは「無償の愛(アガペー)」と言えます。
フィレオ(兄弟愛)と違う点は、自然に沸いてくる愛かどうか。友情は自然に生まれますよね? それがフィレオです。一方「無償の愛(アガペー)」は、自分の意思によって決めたことなので、相手が見返りをくれるかくれないかは関係ない、そういった愛になります。では「恋」とは何か。恋は感情(フィーリング)に動かされて生じるものなので、愛とは言いません。無償の愛は、恋のように感情に左右されて終ったり始まるものではないのです。