更年期の月経異常はなぜ起こる?メカニズムを解説 (2/2ページ)
40歳未満で自然閉経を迎えた場合を
早発閉経、もしくは
若年性更年期と呼びます。
閉経に至る原因は、卵巣の老化・卵子の枯渇により、視床下部・下垂体の指令に卵巣が応じきれなくなることです。
つまり更年期や閉経状態では、視床下部と下垂体は必死に卵巣を働かせようとホルモンを出しているのですが、卵巣はそれに応じることができず、卵巣からの女性ホルモンはほとんど出なくなっています。
子宮は待ちぼうけ状態ですので、もし女性ホルモンを適切に補充しさえすれば月経を起こすことはできますし、閉経後の女性であってもホルモン補充をすることで代理母として妊娠出産することもできます。
ただ、完全に閉経を迎えるまでは、まれに残った卵子が排卵することがあるため、絶対に妊娠しないというわけではありません。もう40代後半だし、月経周期が長くなってきて更年期なのだろうと思っていたら、たまたま排卵していて妊娠してしまったという方もいます。
更年期による月経異常の治療方法は?特に妊娠を希望しておられない方が自然に更年期を迎えられた場合、月経不順に対して特に何も治療をする必要はありません。
ただし、女性ホルモン低下に伴う更年期障害症状がある場合、それに対症療法的に対処したり、女性ホルモンを適度に補充する治療を行いますが、2年程度で治療を終了していきます。
女性ホルモンは骨代謝やコレステロール代謝に関わっており、閉経後は
骨粗しょう症や
高コレステロール血症になりやすくなりますので、これらに対する治療を行うこともあります。
逆に、妊娠を希望しているのに早期に更年期状態になり、不妊となってしまった方もいます。その場合、
カウフマン療法と呼ばれる女性ホルモン補充を行いつつ、排卵のチャンスを待ちます。より高度な不妊治療を行うこともあります。
医師からのアドバイス更年期による月経異常に対する治療は、更年期が何歳で起こっているか、妊娠希望があるかどうかによって異なります。
妊娠を希望しているのに月経異常がある場合、早発閉経・若年性更年期も疑い、ホルモン検査や子宮・卵巣の状態を確認することが必要です。
(監修:Doctors Me 医師)