球数制限のあるWBCで好投している投手を交代させる勇気 (2/2ページ)
もし、その岡田が最初から五回のマウンドを最初から任されていたら、投球内容は違っていたのではないだろうか。
スポーツの世界で「もしも…」は禁物だ。球場入りしていたあるプロ野球解説者がこう言う。
「経験豊富な権藤さんのことです。イニングの途中なら岡田、菅野が五回を投げきっていたら、六回からは千賀と決め、彼らにもそう伝えて準備させていたと思う。昨季、岡田はイニング途中からマウンドに上がったこともあったはず。その岡田がおどおどしてしまうのだから、国際試合は怖い」
投手を交代させる時期の見極めは、本当に難しい。好投しているとなれば、なおさらだ。攻守交代の見極めというと、思い出してしまうのが、北京五輪の敗退だ。当時の星野仙一監督は後続を出し惜しんだのか、岩瀬仁紀に“イニング跨ぎ”を課して失敗した。続投は結果論だが、「岩瀬はシーズン中、イニング跨ぎをやっていたか?」の非難も聞かれた。
使っていなかったブルペンのマウンドの謎
菅野の続投させた今回のオーストラリア戦だが、岡田の次の登板がちょっと心配になった。ピンチに陥ったときの顔面蒼白ぶりは、次登板に影響しないだろうか。
「初戦でリリーフ登板した投手の何人かが失点しています。権藤さんは救援陣に若干の不安を抱えていたから、菅野を引っ張ったんだと思う」(前出・解説者)
東京ドームのブルペンは、3投手が同時に投げられるように造られている。しかし、一塁側、三塁側ともに3つ目のマウンドにはシートが掛けられ、使えない状態になっていた。大会ガイドブックにはブルペンのことは記載されていなかったが、規制があったのだろうか。同時に2投手までしか準備できないとなれば、投手継投はますます難しくなる。名伯楽の権藤コーチは、今後にどんな策を講じているのだろうか。
(スポーツライター・飯山満)
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SantaPa / PIXTA(ピクスタ)
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