バブルの栄光をもう一度! 時代の流れに負けた名車 オートザムAZ-1 (2/3ページ)

イキなクルマで

空気抵抗を極限まで抑えるために徹底的に全高を削るため、一般的な板の上に梁を配置するプラットフォーム型シャーシではなく、板の上に外枠となるフレームを配置するペリメータ型シャーシという構造が採用されました。

しかしペリメータ型を採用して低車高化する場合、開口部が小さいため乗り降りに問題が生じます。この問題を解決するために、AZ-1では屋根に強力なダンパーを装備したガルウィングドアを採用したのです。

■超軽量化はそのボディにまで

AZ-1では軽量化のためにペリメータ型シャーシにスケルトンモノコックと呼ばれる頑丈なフレームを採用し、外装を全てFRP製パネルにしてくっつけるボディ構造を取っています。そのため、外装をすべて取り外したシャーシのみでも走行が可能なほど丈夫です。

一般的なシャーシでは強度を確保するために多くの「梁」を使う必要があるため、重量が嵩む上、車が厚くなってしまうことから、AZ-1では強度と重量、そして車体の薄さのバランスを取るためにペリメータ型を採用しました。

また、この構造のお陰で純正の外装パネルを外して自作のものに取り替えるなど、プラモデルのようにカスタマイズすることも可能となっています。

■本当に軽自動車!?パワフルなターボエンジン!

AZ-1はエンジンを座席後方に搭載するMR車です。エンジンはF6A型インタークーラーターボ付3気筒エンジンで、ライバルのスズキ・カプチーノやアルトワークスに搭載されたものと同様の、軽自動車としては最もパワフルなエンジンです。

このエンジンはカタログ上、軽自動車の自主規制枠一杯の64馬力であり、スポーツカーとしては非力なエンジンです。しかし低速トルクが太い上に、加速を行うリアタイヤにしっかりと荷重がかかるので、停止状態からの加速は非常に鋭いものになっています。また、メーター上の最高速度は140キロですが、空力の良さも手伝って180キロまで出せるようです。

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