アメリカの気候学者が教えてくれた、気候と気候学者に関する10の事実 (3/7ページ)

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また生物種も絶滅している。

 こうしたことは気候学者にとって周知の事実である。では今彼らが解明しようとしていることが何かと言えば、将来的にこうした現象がどの程度の速さで進むのか、それが地球上の生命に与える影響はどのようなものか、といったことだ。・4. 二酸化炭素は大気だけでなく、海洋にも放出される


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 化石燃料の燃焼で排出された二酸化炭素の4分の1以上が最終的には海に吸収される。一見、いい知らせに思えるが、実はこれが海洋の酸性化を引き起こす。

 酸性化は海洋生物に多大な影響を与える。ウニの成長を阻害し、貝は貝殻が弱くなる。太平洋北西では繁殖期におけるカキの個体数が減少している。またサンゴ礁の生態系に劇的な損害を与えている。多くの魚がサンゴ礁に依存しているために、漁業にも影響が出る。

 専門家によると、海洋の酸性化は、海洋生物の進化史上、最速の速さで進んでいる。それは進化によって対応できる速さを超えているという。・5. フィールドワークは危険だがときにロマンティック


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 ほとんどの気候学者は、かなりの時間を研究室の中でPCの画面をにらめっこしながら過ごしている。だが、研究室の定義はフィールドワークでは大きく変わる。

 それは嵐に揺られる小さなボートの上かもしれない。あるいは蒸し暑く、やぶ蚊だらけの熱帯雨林のテントの中かもしれない。そこへの通勤手段がスノーモービルやラバということもあるだろう。またホッキョクグマ・嵐・毒ヘビといった危険から身を守らねばならないこともある。

 ジャコウウシから命からがら逃げ出したという学者もいる。

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