日本馬7頭が参戦!「ドバイワールドカップデー」を完全分析!(2)米国勢の独壇場になる? (1/2ページ)
日本馬の中で最もチャンスがあると見られているのが、シーマクラシックに出走するサウンズオブアースだ。秋山氏が話す。
「昨年、ドゥラメンテを下したポストポンドが中心ですが、前走のGIIドバイシティオブゴールドでまさかの2着。凱旋門賞以来の休み明けでイレ込みが目立ったし、勝負どころで包まれてスムーズな競馬ができなかったとはいえ、明らかにもの足りなかった。本番までにどこまで調子を上げられるかがポイントです」
混戦が予想される中、注目の外国馬は4頭にしぼられる。秋山氏が続ける。
「まずは、オブライエン厩舎のハイランドリールとセブンスヘブン。昨年のGIキングジョージVI世&クイーンエリザベスSとGIBCターフを逃げ切ったハイランドリールは強い。硬くてスピードの生きる馬場になれば、逃げて圧倒というシーンもありそう。凱旋門賞馬ファウンドを3走前に下したセブンスヘブンも、牝馬ながら侮れません」
ゴドルフィン(地元のモハメド殿下が中心の競走馬管理団体)からは、プライズマネーと、15年の愛ダービー馬ジャックホブスが出走予定だ。
「前哨戦でポストポンドを下したプライズマネーは本格化した印象。再び番狂わせを演じる可能性もある」
GIどころか、重賞未勝利のサウンズオブアースだが、昨年のJC2着など実績は十分。勝負気配が陣営から伝わってくるという。
「輸送さえクリアすれば勝機十分でしょう。JCのあと、デムーロ騎手が『この距離が合う』と話したように、藤岡調教師も春の天皇賞や大阪杯と比較して、ここに狙いすましての参戦です。カイバを変えるなどのドバイ対策も抜かりはなく、欧州のライバル勢は、シーズンスタートの時期だけにメイチの仕上げが難しい。シルバーコレクター返上の一戦になると思います」(牧野記者)
メインのドバイワールドカップには、日本から4頭が参戦。