自動車の大事な心臓部!各メーカーがこだわるエンジン技術とその種類を一挙紹介 (4/5ページ)
またディーゼルエンジンと相性のいいターボチャージャーにより、トルクの向上と燃費のさらなる改善も達成しているところがポイントです。
■ 「夢のエンジン」と呼ばれたロータリーエンジンphoto by Softeis(CC 表示-継承 3.0)回転運動により力を取り出すという技術の研究がなされていたのは往復運動の機関よりも古く、16世紀までさかのぼります。1588年、ラメリーがロータリーピストン式の揚水ポンプを発明。その後ワットがロータリー式蒸気機関を考案しますが、完成させることはできませんでした。その後内燃機関の台頭により、これをエンジンに置き換える案が様々な形で考え出されます。しかし、実用化に至ることはありませんでした。実用化に一歩近づいたのが、ヴァンケルが提案したものです。1958年のことでした。彼が開発したKKM型こそが、現代のロータリーエンジンの基礎となったのです。このことから、ロータリーエンジンは「ヴァンケルエンジン」とも呼ばれています。
■ 世界初の量産ロータリーエンジン、マツダ・10Aphoto by マツダ株式会社敗戦後の東洋工業(現・マツダ)は3輪トラックメーカーとして一定の地位を築いていましたが、さらなるブランド力アップのため旧西ドイツのNSUが開発したロータリーエンジンの量産化に着手します。振動や耐久性など多くの課題がありましたが、それを次々に克服。そして生み出されたのが、10Aと呼ばれる量産車世界初の2ローターエンジンでした。発売後はニュルブルクリンクで行われた「マラソン・デ・ラ・ルート」に参戦し、総合4位を獲得。高い性能と信頼性を世界一過酷といわれるレースで証明したのです。
■ もうひとつの実用ロータリー、シトロエン・GSビロトールのエンジンphoto Gérard Delafond(CC 表示 2.5)マツダの量産ロータリーエンジン開発成功を見て、一時多くのメーカーがそれに追随する流れを見せます。フランスのシトロエンもそのひとつでした。GSは2CVとDシリーズの中間的車種として企画され、1970年に発売されました。