【プロ野球】大和と俊介で「守って勝つ」! 華はなくとも腕がある。優勝に欠かせない2人の虎戦士 (1/2ページ)
昨シーズンの反省を踏まえ、この春のキャンプは「守備力向上」が至上命題だった阪神。しかし、オープン戦で12球団ワーストの19失策を記録し、課題が解消されたとはお世辞にもいえない。
今シーズン、スタメンが予想される内外野7人の野手のなかには、守備のスペシャリストと呼べる選手は見当たらない。
一塁は捕手からキャンプ中に急遽コンバートされた原口文仁。二塁はスローイング時に球を引っ掛けるクセを矯正中の上本博紀。三塁は、遊撃では名手も慣れないポジションに戸惑う鳥谷敬。遊撃は打撃・守備ともに発展途上の北條史也。
左翼は打球判断、スローイングともにレベルアップが必要な高山俊。中堅は膝に爆弾をかかえる糸井嘉男。右翼は年齢とともに守備範囲が狭くなりつつある福留孝介。
今シーズンは入れ替えがあるにせよ、主にこの布陣で戦い抜いくことが濃厚だ。となると、終盤に「守り勝つ野球」が求められるケースでは、控え野手の守備力を頼りにするしかなさそうだ。
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■二塁の守備は大和の右に出る者はいない
オープン戦終盤、頼れる男が1軍に戻ってきた。
2014年に中堅でゴールデングラブ賞を受賞。元々遊撃手として入団し、二塁もこなす守備のスペシャリスト・大和だ。
秋季キャンプは故障で不参加。今季からスイッチヒッターに挑戦していることもあり、安芸の2軍キャンプでは掛布雅之2軍監督の下、左打席でのバッティング感覚を磨いてきた。
とはいえ大和は守備の人。出場機会を増やすためにスイッチに転向したが、今シーズンは試合終盤の二塁の守備固めが大和の主な役割になるだろう。
二塁は上本のほかに、ルーキーの糸原健斗、足が速く器用さを持ち合わせる荒木郁也もおり超激戦区ではあるが、守備力においては大和の右に出るものはいない。