国内初の乳児ボツリヌス症死亡例 ハチミツ以外にも乳児が注意すべき食べ物 (5/5ページ)
調理時の注意
ボツリヌス菌と芽胞は熱に強く、120℃で4分間の加熱が必要とされ、真空パック詰めの食品はあらかじめ120℃で4分間加熱するよう指示されています。
しかしボツリヌス菌毒素は熱に弱く、100℃で1~2分程度の加熱で毒性を失うとされていますので、食品は十分加熱する必要があります。
保存時の注意
酸素が少ない環境を好むボツリヌス菌は真空パック内でも増殖するので、真空パックでも「要冷蔵」と書いてあるものは冷蔵保存する必要があります。
なお、1984年には真空パックの辛子蓮根による ボツリヌス菌中毒が発生しています。
《参照》
・ 東京都福祉保健局 乳児ボツリヌス症を発症した場合の応急処置

乳児ボツリヌス症の初発症状は便秘ですが、便秘は乳児ボツリヌス症に特有の症状ではなく、乳児ボツリヌス症かどうかの判断は医師でも困難です。
何の兆候もなくいきなり呼吸が停止するようなことは考えにくいため、便秘に加え、元気がない、筋力が落ちた、ミルクが飲めないなどの症状が重なった場合に病院を受診されることになると考えられます。 最後に医師から一言

乳児ボツリヌス症は1976年にアメリカで初めて報告され、国内ではハチミツ、野菜スープ、井戸水による発症が報告されていましたが、2017年に初めて国内で死亡例が報告されました。
非常にまれな病気であり、ハチミツをそのまま与えることをしなければ過剰に心配する必要はありませんが、知識を持つことは重要と思われます。
(監修:Doctors Me 医師)