クラウドファンディングで、今熱いディスクトイって何だ? (1/3ページ)

FUTURUS

クラウドファンディングで、今熱いディスクトイって何だ?

Photo via VisualHunt.com

クラウドファンディングの世界にも「流行」がある。

筆者は、「クラウドファンディングで成功するのに高度な技術は必要ない」と再三記事に書いてきた。『FUTURUS』だけではなく、他のメディアでもその持論を曲げたことはない。誰しもがスティーブ・ジョブズになれるわけではないのだし、そもそも「天才」と「凡才」はどちらも特殊ステータスである。凡才や凡庸の中身を知っている人間でなければ、大衆の購買心を発起させることはできない。

天才の考える「こんなものいいな、できたらいいな」は、大衆の願望とはかけ離れている場合がほとんどだ。筆者も含め、人類の9割9分9厘は凡庸な者に過ぎない。逆に言えば、ビジネスの世界で凡才が天才を凌駕する場面は多々あるのだ。


■ 機能のないスイッチ

なぜこんなことを冒頭から書くかというと、ここ最近のクラウドファンディングでは「ディスクトイ」という分野の製品が目立ってきているからだ。

凡庸な日常の中で、人は常に指先を動かしている。充電ケーブルを人差し指に巻きつける、10円玉を1枚取り出して机で転がし続ける、スマートフォンのケースの脱着作業を繰り返す等々。

昨年の大河ドラマ『真田丸』では、草刈正雄演じる真田昌幸が事あるごとに手の中でクルミを回していた。これらの「指いじり」は非常に多くのバリエーションに富み、立派な歴史を形成している。誰かそのあたりのことを書籍化してくれないかと、筆者は願っているのだが。

さて、去年クラウドファンディング『Kickstarter』で大きな話題を呼んだのが、『Fidget Cube』という製品。これはサイコロのような六面体にあらゆるスイッチ類がついているというもの。

https://ksr-video.imgix.net/projects/2589968/video-700472-h264_high.mp4

このスイッチは当然ながらBluetooth接続で、あらゆるモバイル機器やテレビ、家電製品を遠隔操作できる……というのは筆者の嘘だ。本当は、Fidget Cubeのスイッチ類には何の機能も存在しない。

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