なぜロジックツリーは使われないのか? ハイパフォーマーの仕事の仕方 (1/3ページ)
長時間労働や生産性の低さなどから「働き方改革」が叫ばれる昨今、業務量は減らず、でも「残業時間を減らす」という目標が掲げられ疲弊する現場もあるだろう。
なぜ生産性が低いのか。それを解決する方法とは?
『ひとつ上の思考力』(クロスメディア・パブリッシング刊)の著者で、事業改革パートナーとしてさまざまな企業の現場を見ている安澤武郎さんに、実践的な事例を交え、仕事の精度が上がる組織作りについて、お話をうかがっていく。
(新刊JP編集部)
■生産性をあげるために必要なものとは…? ――最近、「日本人の生産性が低い」という話題がありました。この「生産性」を考える際にどのようなことに気をつければ良いでしょうか?安澤:本書の中で、V=F/C という公式を紹介しています。
Vは「Value」、仕事の価値のことです。Cは「Cost」、コストです。そしてFは「Function」、はたらきです。つまり、価値は仕事が生み出すはたらきをコストで割ったものと言えます。
例えば、会議には様々な「はたらき」が期待されます。「問題を解決すること」「情報を共有すること」「参加者のモチベーションを高めること」などです。生産性の高い会議とは、その会議に求められている「はたらき」を、短時間で出せた会議ということになります。しかし、どのような「はたらき」が求められているのか? これが定義されていない会議、参加者によってバラバラな会議が多い。つまり目的が曖昧なのです。
――では、定例会がよくなりがちな「そもそもこの会議の目的はなんだっけ?」という会議は生産性がない、ということですね。安澤:そうです。目的がなければ生産性は0ですね。定義付けはとても大事です。目的が曖昧だと、残業時間削減に取り組んだ結果、もしかしたら必要なものまで削り取られてしまうかもしれない。
残業時間を減らすことが目的化すると、家にパソコンを持ち帰り、業務時間外で仕事をすることになる。それではまったく意味がないですから。