シャラポワの全仏出場可否は5月15日以降に判断とフランステニス連盟が発表

テニスデイリー

シャラポワの全仏出場可否は5月15日以降に判断とフランステニス連盟が発表

 フランステニス連盟(FFT)はマリア・シャラポワ(ロシア)の全仏出場について、5月15日から1週間以内に決定すると発表した。

 元世界ナンバーワンで5度のグランドスラム・タイトルを獲得しているシャラポワは、来週ドイツ・シュツットガルトで開幕される「ポルシェ・テニス・グランプリ」(WTAプレミア/室内クレーコート)にワイルドカード(主催者推薦枠)でツアー公式戦に復帰する。

 シャラポワが2016年の全豪オープンでのドーピング検査の検体から禁止薬物であるメルドニウムの陽性反応が検出されて当初2年間の出場停止処分を受けたが、その後スポーツ仲裁裁判所は処分を1年3ヵ月に短縮する判断を下した。

 メルドニウムは2016年初めに世界アンチ・ドーピング機関により、禁止薬物として指定された。シャラポワは禁止薬物のリストを見ていなかったと主張している。

 シャラポワの出場停止処分が解除されるのはポルシェ・テニス・グランプリの大会3日目からであり、水曜日以降の出場予定となる。

 予選に出場しないでシャラポワが直接本戦から復帰することに関しては、アンジェリック・ケルバー(ドイツ)やアンディ・マレー(イギリス)などのトップ選手達も疑問を抱いている。シャラポワは来月イタリア・ローマで開催される「BNL イタリア国際」(WTAプレミア5/クレーコート)でもワイルドカードでの出場が決まっている。

 全仏と、場合によってはウィンブルドンは、シャラポワの大会出場権について決定しなければならない。シャラポワは両大会ともに優勝経験がある。FFTはAP通信のメール取材に対して、「5月15日から1週間以内にシャラポワの全仏出場について判断する」と解答し、詳細は明らかにしなかった。

 シャラポワは全豪、全仏、ウィンブルドン、全米の4大大会すべてのタイトルを獲得しており、全仏では2012年と2014年に優勝している。

 30歳のシャラポワのほかに、世界アンチ・ドーピング機関により昨年禁止薬物として指定されたメルドニウムの陽性反応が検出されたスポーツ選手は100人以上にのぼった。

 ほとんどの選手達はメルドニウムが禁止されてから服用をやめたことを証明したが、シャラポワは禁止後も服用を継続したため出場停止処分となった。

 心疾患や血管系疾患の治療薬として販売され、身体、および精神的な持久力向上にも使用されるメルドニウムについてここ数十年の間に様々な議論が交わされてきた。しかし、ロシア当局はメルドニウムはスポーツのパフォーマンスを向上させるためのものではなく、強度のストレスからの心疾患予防薬だと説明している。

 昨年、シャラポワはマグネシウム欠乏症、不整脈、および糖尿病予防などの理由から10年間メルドニウムを服用したと発表している。(C)AP(テニスマガジン)

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