大谷翔平「来季メジャーぶち壊し」5つの呪い (3/3ページ)

日刊大衆

いくら人気のある選手でも、惜しげもなく他チームや海外に放出し、移籍金を手堅く稼ぐ球団なんです」(前出のスポーツ紙デスク)

 人気絶頂だった新庄剛志が引退を表明したときにも、それほど強く引き止めなかった日ハムは、その後も小笠原道大、糸井嘉男、そして昨オフの陽岱鋼など、人気選手を何人も放出している。球団史上唯一の「3億円超プレーヤー」はダルビッシュ有で、2011年の年俸は5億円だったが、これは例外中の例外。その翌年には、彼もポスティングでメジャー移籍を果たした。

 昨年オフの更改で大谷の年俸が2億7000万円と、優勝の立役者にしては意外に低く抑えられたのも、この不文律が存在するからだ。ちなみに、チームの顔である中田翔の年俸も、2億8000万円。この二つの金額に、日本ハムの強い意思が反映されている。そして、その年俸を大谷に受け入れさせるために球団が用意したのが、“17年オフのメジャー移籍を容認した”という公的な発表だ。

「球界では、“大谷入団時に交わされた契約にはサイドペーパーがあり、17年オフで大谷のポスティング移籍を認める項目がある”とささやかれていました。日本ハムの発表は、この噂を追認する形でしたが、わざわざ言わなくてもよかったのではないかという感は否めません」(前同)

 これが最後の「呪い」。必要以上にメジャーの目が気になる状況が生まれた。「日ハムにしても、大谷自身にしても、右足首のケガは大したことはないとアピールをしないと、メジャーに高く買ってもらえない。つい、無理してしまったのかもしれませんね」(スポーツ紙記者)

 4月10日に全米で放送されたCBSのドキュメンタリーでメジャー移籍に際して「個人的には、いくらいただけるとか、いくら少なくなるとかいうのは気にしていない」とコメントした大谷。まさに“今オフにメジャー行き宣言”となるはずだったこの言葉は、6週間ともいわれる長期離脱の前では、空しく響く。

「ケガが回復して今季移籍しようとしても、安く買い叩かれるかもしれない。だからと言って来季に延ばすと旬を逃す……というジレンマが生じ、本人のメンタルにも影響するでしょう。チームの成績そのものも下降する“負のスパイラル”に陥るかもしれません」(前同)

 開幕早々、いきなり緊急事態の続出で窮地に陥る昨年の覇者。5つの呪いを振り払って、再び浮上することはできるのだろうか……。

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