国交省発表!2016年燃費ランキングから燃費の良いクルマベスト10をまとめてみた (5/5ページ)

イキなクルマで

ハイブリッドとひとことでくくられていますが、メーカーによって考え方(システムの構築の仕方)が大きく異なります。特に変速機においては違いが顕著にあらわれており、無段変速を採用するトヨタに対してホンダはDCT(デュアルクラッチトランスミッション)を使っています。燃費だけを見た場合は確かにトヨタ式が優れているという結論になりますが、ドライブフィールは普通のクルマと同じようなホンダ式が良いという方もいるでしょう。今後の技術競争から目が離せません。

■今後の計測法は「JC08モード」から「WLTP」に

上記の燃費の数値は、いずれもJC08モードで算出されたものです。しかし、2018年10月を目途にこの計測方法は廃止され、代わりに「WLTP」と呼ばれる計測法に移行します。WLTPとは「Worldwide harmonized Light vehicles Test Procedure」の略で、国連で定められた新しい乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法のことを指します。これによってより実態に即した燃費の表示が可能になり、自動車メーカーとしては必要なデータを一度のテストで取得できるようになります。しかし、やはり気になるのは「今度こそ実燃費に近い数値になるのか?」ということ。国際基準の燃費計測方法ですので、例えば昨年世間を騒がせた三菱自動車の燃費不正問題のようなことがひとたび起これば企業のダメージが今まで以上に大きくなります。そういった点から見ると、このような不正が起こりにくくなるかもしれません。激しさを増す燃費競争はいったいどこまでいくのか、どんな技術革新があるのか、今後も注意してウオッチしていく必要がありそうです。

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