宇宙飛行士になるには? 必要な条件と求められる資質とは (2/3ページ)
NASAでの2年程度の「宇宙飛行士としての訓練」を経て、初めて宇宙飛行士に認定されます。さらに、認定されても宇宙に行けると決まったわけではありません。
本人の技量や、宇宙飛行士同士の関係など、さまざまな要素を加味して、ミッションクルーに任命されるかが決まります。「宇宙飛行士なんだけれども宇宙に行けない」という状況もあり得るわけで、現在でも宇宙に行くことは、簡単には叶えられない夢なのですね。
■JAXAの募集に応募するために必要な資格は?
前記のとおり、まずはJAXAの募集する候補者に選ばれないと宇宙飛行士にはなれません。では、JAXAはどのような人材を求めているのでしょうか。2008年の募集要項の応募条件を見てみましょう。
(1)日本国籍を有すること。
(2)大学(自然科学系※)卒業以上であること。
※理学部、工学部、医学部、歯学部、薬学部、農学部等
(3)自然科学系分野における研究、設計、開発、製造、運用等に3年以上の実務経験(平成20年6月20日現在)を有すること。(なお、修士号取得者は1年、博士号取得者は3年の実務経験とみなします)
(4)宇宙飛行士としての訓練活動、幅広い分野の宇宙飛行活動等に円滑かつ柔軟に対応できる能力(科学知識、技術等)を有すること。
(5)訓練時に必要な泳力(水着及び着衣で 75m: 25m x 3回 を泳げること。また、10分間立ち泳ぎが可能であること)を有すること。
(6)国際的な宇宙飛行士チームの一員として訓練を行い、円滑な意思の疎通が図れる英語能力を有すること。
(7)宇宙飛行士としての訓練活動、長期宇宙滞在等に適応することのできる以下の項目を含む医学的、心理学的特性を有すること。