宇宙飛行士になるには? 必要な条件と求められる資質とは (3/3ページ)

学生の窓口

1.医学的特性
・身長:158cm以上190cm以下
(注:宇宙服を着用して船外活動を行うには、約165cm以上が必要です)
・体重:50kg~95kg
・血圧:最高血圧140mmHg以下かつ最低血圧90mmHg以下
・視力:両眼とも矯正視力1.0以上
(注:裸眼視力の条件はありませんが屈折度等の基準があります。屈折度:+5.50~-5.50ジオプトリ以内、乱視度数:3.00ジオプトリまで、左右の屈折度の差:2.50ジオプトリまで。また、平成20年6月20日時点で、PRK手術・LASIK手術の後、1年間以上を経過して恒久的な副作用がない場合には医学基準を満たします。それぞれ医学検査時に評価します)
・色覚:正常
・聴力:正常

2.心理学的特性
協調性、適応性、情緒安定性、意志力等国際的なチームの一員として長期間の宇宙飛行士業務に従事できる心理学的特性を有すること。

(8)日本人の宇宙飛行士としてふさわしい教養等(美しい日本語、日本文化や国際社会・異文化等への造詣、自己の経験を活き活きと伝える豊かな表現力、人文科学分野の教養等)を有すること。

(9)10年以上宇宙航空研究開発機構に勤務が可能であり、かつ、長期間にわたり海外での勤務が可能であること。

(10)米国勤務当初に必要な国際免許の取得のため、日本の普通自動車免許を採用時までに取得可能なこと。

(11)所属機関(または、それに代わる機関)の推薦が得られること。

非常に細かく条件が設定されていますが、宇宙飛行士になるには、大学では自然科学系の学部を選択しておいた方がいいかもしれません。また、やはり国際的にチームを組んで働きますので、英語でのコミュニケーション能力、協調性については特に注目されるようです。

「宇宙飛行士になるには」というテーマで解説しましたがいかがでしたか? 以前、筆者は別件でJAXAの某宇宙飛行士を取材したことがありますが、やはり「チームワークが大事」「協調性を問われる」とおっしゃっていました。宇宙ステーションに自分たちだけ、といった状況になりますから、みんなで力を合わせることが何よりも大事で、またそれができる人こそ宇宙飛行士にふさわしいのでしょうね。

⇒データ出典:『独立行政法人 宇宙航空研究開発機構』の「平成20年度 国際宇宙ステーション搭乗宇宙飛行士候補者 募集要項」
http://iss.jaxa.jp/astro/select2008/pdf/bosyuyoko.pdf

(高橋モータース@dcp)

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