成人の9割が感染!? 声優・松来未祐さんが闘病した「EBウイルス」 (2/5ページ)
伝染性単核球症
幼年期にEBウイルスに感染する機会がなかった人が、青年期以降にはじめてEBウイルスに感染すると、 発熱・リンパ節の腫れ・のどや 扁桃腺の腫れ・肝臓の腫れを起こします。これを 伝染性単核球症と呼びます。
恋人ができるぐらいの年齢になって、キスをすることで感染者からウイルスを移されて発生することがあり、「kissing disease」とも呼ばれています。通常は1カ月程度で自然に治ります。 声優 松来未祐さんを襲った「慢性活動性EBウイルス感染症」

EBウイルスは体の免疫を担当しているリンパ球によく感染し、リンパ球の遺伝子を書き換えることで無限に増殖して死なない能力を与えてしまうことがあります。
すると、様々ながんやがんに似た病気を引き起こします。B細胞というリンパ球をがん化させるとバーキットリンパ腫・移植後リンパ増殖性疾患などを引き起こし、NK細胞やT細胞というリンパ球に感染することで鼻型節外性NK/Tリンパ腫や 慢性活動性EBウイルス感染症が起こります。
EBウイルスは、一旦感染したあと、リンパ球の中でおとなしくしており、がんにつながることは稀なのですが、声優の松来未祐さんの死因となった慢性活動性EBウイルス感染症は、何らかの原因でEBウイルスがNK/Tリンパ球の中で活動性を持った状態です。