やくみつる×貴闘力 大熱戦「五月場所」副音声“裏解説”(1)先代鳴門親方の「教え」とは… (1/2ページ)

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やくみつる×貴闘力 大熱戦「五月場所」副音声“裏解説”(1)先代鳴門親方の「教え」とは…

 ケガが心配される新横綱・稀勢の里にとり“試練”となる五月場所の見どころを相撲通の漫画家・やくみつる氏と元関脇・貴闘力の鎌苅忠茂氏が徹底解説。モンゴル人横綱の本当の実力、そして新入幕を果たした次代の「横綱候補」とは‥‥!? テレビでは明かせないウラ話を「副音声」で独占実況!

──稀勢の里は横綱に昇進してテレビに出ずっぱりになるかと思いきや、どっこい全然出ない。かたくなまでに自分を貫いていますね。

貴闘力 稀勢の里のよさは、まさにそこにあると思うな。ニコニコして映ってないほうがいいよ。客ウケを狙う力士が多い中で、そういう力士が一人くらいいてもいいじゃないですか。

やく もっとサービスをしろなどと、マイナスの捉えられ方をされてないですもんね。

──何か、意地みたいなものを感じます。それはともかく、春場所は食い入るように相撲を見ました。

貴闘力 稀勢の里はね、持っているものを全部出そうというのが伝わってくる。一生懸命やろうというのが伝わってくるから応援したくなるんです。コツコツやってきたものが実を結んで30歳で綱を張れた。そうやって完成したものが感動を呼ぶわけです。

やく 我々が持っている「お相撲さん、かくあるべし」というお相撲さん像にかなっているじゃないですか。このところの稀勢の里と去年までの稀勢の里では、だいぶ違いますよ。去年まではね、同じ過ちを何度も繰り返す。落語でいう与太郎的魅力でした。何でここで同じ過ちをするのっていうね。それがファンにはもどかしくてならなかったが、そこに与太郎的なよさがありました。愛すべきキャラクターだということです。しかし横綱になってからは、その与太郎的なよさの部分が別人のように払拭された。その代わり、俺の相撲を見に来てくれたんだという主役意識といいますか、上位力士なら持ってほしいなみなみならぬ意識を持っていました。

貴闘力 稀勢の里を語るには師匠の故・鳴戸親方(元横綱・隆の里)を語らざるをえない。

「やくみつる×貴闘力 大熱戦「五月場所」副音声“裏解説”(1)先代鳴門親方の「教え」とは…」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2017年 5/25号貴闘力やくみつる稀勢の里相撲スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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