【高校野球】高校野球での敬遠は是か非か? 早稲田実対秀岳館戦の敬遠騒動を考えてみる (1/2ページ)

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早稲田実対秀岳館戦の敬遠騒動を考えてみる
早稲田実対秀岳館戦の敬遠騒動を考えてみる

 「敬遠」

 「野球で、投手が打者との勝負を避け、意図的に四球を与えること」と、辞書には記されている。

 最近、高校野球でこの「敬遠」という行為を巡って世間を騒がし、多くの関係者に影響を及ぼす出来事があった。

 物議を醸した「敬遠」が行われたのは5月14日。熊本の藤崎台球場で開催されたRKK招待野球大会・早稲田実対秀岳館戦でのことだ。

 9回表、1対5。4点のビハインドを背負った早稲田実は2死走者なし。打者は2番・雪山幹太。ネクストバッターズサークルには清宮幸太郎が控えていた。

 この場面で、秀岳館の鍛治舎巧監督は、雪山を敬遠して清宮と勝負するようエース・田浦文丸に伝令を送ったのだ。

 この「敬遠」が、試合後に多くの関係者の心を揺さぶることになるとは、鍛治舎監督もこの時点では想定外だったかもしれない。

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■野球ルールブック上、何ら問題がない敬遠ではあるが……

 メディアを通して伝え聞いたところによると、敬遠を指示した意図を、鍛治舎監督はこう説明したという。

 夏の甲子園大会でぶつかるかもしれない清宮を勝負させ、田浦に経験を積ませたかった。

 あくまでも招待試合であり、公式戦ではない。観客も喜んでくれるだろと敢えて敬遠をして、田浦を清宮にぶつけた。

 しかし、早稲田実の和泉実監督は、この敬遠を快く受け止めなかったようだ。

 記者団には「参りました」と控えめなコメントだが、鍛治舎監督が試合後、謝罪に行った際は不快感を露わにしたという。

 ただ、野球のルールブック上、言うまでもなく敬遠は何ら問題行為ではない。むしろ、プロ野球では失点を防ぐためのありふれた戦術だ。

 強打者との勝負を避ける。

 フォースアウトなどで守りやすくするため塁を埋める。

 タイトル争いをしている味方選手に加担するため、相手打者から安打の機会を奪う。

 これらは見慣れた光景だ。

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