【北欧の海賊】ヴァイキング時代に築かれたスウェーデン最古の町シグトゥーナ(Sigtuna) (3/4ページ)
聖オロフ教会(Sankt Olofs kyrkoruin)は12世紀頃に建てられた教会で、近年の発掘調査によるとシグトゥーナで初めて建てられた教会であり、スウェーデンで最も古い石造りの教会だと考えられています。
建物の石の一つに目を凝らして見ると「ルーン文字」の石碑が埋め込まれています。
ルーン文字とは北欧で古代から中世にかけて使われていた文字で、線を組み合わせたような記号です。
現在のスウェーデンではスウェーデン語が話され、文字はアルファベットと「å ä ö」といった記号が使われているのと比べても、まったく異なる文字であることがわかります。
シグトゥーナにはこのようなルーン石碑や石造りの教会がいくつか残されているので、まち歩きしながら探してみましょう。
他の石造りの教会と全く雰囲気の異なるレンガ作りの教会は、12世紀に建てられたマリア教会(Maria kyrkan)です。当初はドミニコ会の修道院として建てられ、現在も教会として使われています。
時代が中世へ移行して行き、シグトゥーナにもヨーロッパ諸国の文化や伝統が伝わりました。
特に注目したいポイントは、教会の前にある比較的新しい建物です。この壁に注目するとルーン石碑が埋め込まれているのが分かります。
現代も解明されていない謎が多いルーン石碑ですが、この時代の人たちにとっても神秘的な存在であった事でしょう。