<不定期連載 壁を打ち破れ!~サンウルブズの挑戦>  上野裕一ジャパンエスアール会長が考える日本ラグビー未来像⑤ 「フランスTOP14決勝戦の熱狂に触れながら再認識したこと~シーズンストラクチャー再構築について」 (1/4ページ)

ラグビーリパブリック

トップ14決勝戦時のロッカールーム。国内リーグの試合に8万人を集めるフランスから学ぶべき点は多い。

 6月のラグビー界はウィンドウマンス。世界各地でテストマッチがおこなわれています。日本でも33-21で勝利を収めたルーマニア代表戦に続いて、17日、24日とアイルランド代表とのテストマッチが予定されています。

 このウィンドウマンスの間は代表同士のテストマッチを優先するためスーパーラグビーは小休止。サンウルブズの次戦は7月1日のライオンズとのアウェー戦となります。

 この小休止期間を利用して、かねてからフランス協会から招待を受けていたこともあり、トップ14と呼ばれるフランスリーグの決勝戦視察のためパリに行ってきました(決勝戦がおこなわれたのはパリ郊外サンドニにあるスタッド・ド・フランス競技場)。

 8万人という、テストマッチ以外では最多と言っていい大観衆が駆けつける中おこなわれた一戦は、クレルモンがトゥーロンを破って2度目のフランス王者となりました。

 先にヤマハ発動機ジュビロへの復帰が発表されたFB五郎丸歩(トゥーロンに在籍)が優勝チームの一員に名を連ねることができなかったのは残念でしたが、南半球とは異なる欧州のラグビー文化を直接感じることができ、非常に有意義︎な経験となりました。

 8月20日に始まったトップ14の長いシーズンは、6月4日の決勝戦で終了したわけですが、フランス代表はその翌週から南アフリカ遠征をスタートさせています。

 6月の南アフリカ遠征でスプリングボックスとの3試合のテストマッチを戦い、11月のウィンドウマンス時は地元でニュージーランド、南アフリカ、さらには日本を迎え撃つというのがこれからのフランス代表のテストマッチ予定。さらに、年明けの2月、3月に伝統の6か国対抗の5試合を戦うというのが年間スケジュールとなります。

 その一方でトップ14は8月に始まり、6月の決勝戦まで熱戦が繰り広げられます(26節のレギュラーシーズン+3節のプレーオフ)。

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