中世ヨーロッパでもっとも謎めいた種族、ピクト人に関する10の謎 (3/6ページ)
一方、女系継承が先インド・ヨーロッパ系の影響であるとする見解もある。・7. ピクト人の犠牲者の顔
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最近、スコットランド・ダンディー大学の研究者が1,400年前に殺されたピクト人の顔の再現を試みた。
”ローズマーキーマン”と呼ばれる骸骨は、ロスシャーのブラックアイルの洞窟で発見された。放射性炭素年代測定法からは430~630年のものであることが判明している。亡骸は足を組み、大きな石を乗せられていた。また頭部に少なくとも5ヶ所の傷を受けていた。
ローズマーキーマンの歯と顎は砕かれ、頭蓋骨には穴や潰れた跡があった。非常に惨たらし状態であったが、埋葬は丁寧に行われた形跡がある。真相が明らかになることはないだろうが、埋葬状態はピクト文化を理解する貴重な手がかりである。・6. リニーマン
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1978年、スコットランドの農家がリニー付近で斧を持つ男が描かれた1.8メートルの石版を発見した。700年頃のものと推定される石版の男は、尖った鼻、ヒゲ、頭飾り、チュニックを特徴とする。また付近からはCraw Stane(カラス石の意)という鮭と正体不明の動物が刻まれた石も発見されている。
リニーで2011~2012年に行われた発掘調査からは、地中海の陶器、フランス製のグラス、アングロサクソンの金属細工が出土。交易の距離が長いことから、王室ゆかりの地ではないかと推測される。
またリニーでは優れた治金技術の証拠も見つかっている。なおリニーマンはケルトの森林の神エススを描いたものという見解が一般的だ。