【プロ野球】お祭りか、真剣勝負か。今こそ振り返りたい「オールスターの一番長い日」 (1/2ページ)

デイリーニュースオンライン

今こそ振り返りたい「オールスターの一番長い日」
今こそ振り返りたい「オールスターの一番長い日」

 今年もまた、「お祭り派」と「真剣勝負派」での喧喧諤諤の議論が交わされる一週間がやってきた。

 今週は、日本のプロ野球もアメリカ・メジャーリーグも「オールスター・ウイーク」だ。MLBオールスターは現地時間7月11日(日本時間12日)、NPB「マイナビオールスターゲーム2017」は、第1戦が7月14日(ナゴヤドーム)、第2戦が15日(ZOZOマリンスタジアム)に開催される。

 今年のMLBオールスターのトピックスといえば、ダルビッシュ有の出場、史上初のマイアミ開催なども挙げられるが、もうひとつ注目したいのは、去年まであった「オールスターで勝利を収めたリーグの優勝チームにワールドシリーズの本拠地開幕権を与える」という規定が廃止されたことではないだろうか。

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■なくなった「ワールドシリーズ・アドバンテージ」

 この「ワールドシリーズ・アドバンテージ」の規定は、2002年のオールスターゲームにおいて、延長11回の末、7対7の引き分けに終わったことがファンから不評だったことをキッカケに、翌年1月のオーナー会議で満場一致にて採択されたもの。2003年から2016年まで、真剣度の高いオールスターに変貌を遂げるキッカケとなった。

 このように「スター同士の邂逅だからこそ真剣勝負が見たい」という声がある一方で、「いやいや、夢の球“宴”なんだからお祭り色をもっと打ち出すべき」というファンの声があるのは、日本でもアメリカでも共通項。果たして、「ワールドシリーズ・アドバンテージ」規定の廃止がMLBオールスターゲームの行方をどう変えていくのかは、しっかり注視したい点だ。

 余談だが、アメリカ・プロバスケットボール(NBA)の今季のオールスターゲームは、192対182というとんでもないハイスコアゲームだった。ケガを恐れてか守備の意識が薄く、ボールの競り合いもない大味なシュート合戦に終始し、不満を抱くファンも相当数に。その結果、NBAコミッショナーが「オールスターを変えていく」「来年から変わると約束する」といったコメントを発表する事態となった。

 オールスターゲームはどうあるべきか、というのは洋の東西、競技の枠を超えたスポーツ界全体のテーマといえるのかもしれない。

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