究極の癒やし効果と称された「432Hz」音楽にまつわる9つの嘘と真実 (2/6ページ)
したがって古代の楽器が意図的に432Hzを選んで調律されたとは考えにくい。・2. ピタゴラス音律は432Hzだった
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ピタゴラス音律は比率に基づいており、絶対的というよりは基準ピッチに対して相対的なものである。すでに説明した通り、ピタゴラスがHzを知っていたはずがない。
Cが1ならばAは27/16(すわなわち432/256)で、確かに432はCとAの比率の倍数であるが、これはどんな基本周波数にも当てはめることができ、特定のHzとは関係がない。
ピタゴラス音律は完全五度に基づく。しかし五度を循環させても、どれかを半音下げない限りは循環が完成することはない。
つまりピタゴラス音律は各オクターブに一貫性を持たせるために、それぞれの調律を下げなければならない。こうすると平均律が均等でなくなり、複雑なハーモニーを奏でられなくなる。これがピタゴラス音律が現在利用されなくなった理由だ。・3. モーツァルトはすべての楽曲に432Hzを用いた。
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モーツァルトが実際に使用したという音を知る唯一の手がかりは、1780年の音叉で、これは21.6Hzだった。
この音叉は当代一のピアノ職人ヨハン・アンドレアス・シュタインが使用してた音叉の音である。彼のピアノはモーツァルト以外にも、ハイドンやベートーベンも用いていた。したがって、彼らはA = 421.6Hzを使用してた可能性が高い。
それより30年前、イングランドでヘンデルが使用していた音叉は422.5Hzで、モーツァルトのものに近い。が、432Hzとはかなり違う。・4. ヴェルディはすべての楽曲に432Hzを用いた。