秋津壽男“どっち?”の健康学「疲労回復、リラックス効果のある風呂。体に負担のない温度はどのくらい?」 (2/2ページ)

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ぬるくても5分すれば体は温まってきますので、ぬるめの風呂に半身浴で5分入り、いったん出て5分休憩してから全身浴をするなどの「インターバル入浴」がオススメです。

 つまり、ぬるめの風呂に長くつかるほうが、リスクなしで体を温めてくれるのです。冷え性対策にも効果的ですし、入浴本来の効果である「リラックス効果」も期待できます。

 熱い風呂よりもぬるい風呂のほうが眠くなるのも、体によけいなストレスがかからないからです。

 最後に、風呂の温度で考えてみましょう。

 某サイトの「お風呂の温度設定アンケート」を見ると「38~40度」がトップで、次いで「40~42度」「35~38度」という順番でした。やはり37度以下ではぬるすぎ、43度以上では熱いと感じる人が多いようです。体温と同じだと冷えますので、体温より1~3度高い38~40度が適温と言えます。余談ですが、たけし軍団名物「熱湯コマーシャル」は50度もあったそうです。

 私の場合、38度くらいの風呂につかり、濡れてもいい読み捨ての雑誌を読んでいます。長めにつかって熱くなってきたら、半身浴にして、また冷えてきたら全身浴で雑誌を読む、という入浴法を実践しています。

 この入り方はリラックスできて疲労も取れ、同時に知識も得られるので一石三鳥なのです。

■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。

「秋津壽男“どっち?”の健康学「疲労回復、リラックス効果のある風呂。体に負担のない温度はどのくらい?」」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2017年 7/20号ヒートショックプロテイン“どっち?”の健康学秋津壽男疲労カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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