安倍首相と麻生財相「24年目の決別」 (4/5ページ)
これは、安倍首相を窮地に追い込みたいからに他なりません」(全国紙政治部デスク)
佐川宣寿理財局長は、資料は破棄したの一点張りで野党の質問をかわし、その論功行賞で国税庁長官に抜擢されたが、「彼が守ろうとしたのは官邸ではなく、財務省」(前同)だったという。つまり、安倍政権への攻撃材料をリークしたものの、財務省まで国民の批判の矢面に立たされそうになったため、急いで幕引きを図ったというのが森友学園問題の真相だというのだ。
「安倍首相が財務省の強い怒りを買っているのは、消費増税を2回も延期したからです。その点、麻生氏は“官僚のイエスマン”として霞が関では有名で、官僚受けは抜群。財務省は、神輿に担ぐには麻生氏が適任と考えているんですよ」(財務官僚OB)
こうした事情が曲解されてか、「森友・加計騒動の黒幕は麻生氏」という報道もみられるが、これは事実とは異なる。「麻生氏は、官僚たちの悪だくみを静観しているだけです。麻生さんの狙いは、第1次政権のときのように、安倍首相の体調が悪化したり、政権を投げ出さざるをえなくなった場合に禅譲を引き出そうとしているにすぎません」(前出のデスク)
そこは、「何があろうとも安倍をど真ん中で支える」と、政権発足以来、周囲に宣言し続けてきた麻生氏のこと。“安倍降ろし”に積極的に加担することを潔しとしなかったのだろう。ところが、都議選に惨敗し、政権支持率が40%を割り込むのを目の当たりにして、その心境に変化が見え始めたという。77歳の麻生氏が、「俺は80歳まで議員を続ける」と周囲に公言し始めたというのだ。
「財務省にしてみたら、消費税率引き上げ延期の期限である19年10月に予定通り増税するには“麻生首相”が理想的。麻生氏も官僚に乗せられ、消費増税に消極的な安倍首相に代わり、自分が首相になって増税を確実に断行しようと思い始めているようです」(同)
これは、安倍首相にしてみれば“麻生氏の裏切り”に他ならないが、その動きが具体化するのは、次の内閣改造後になるという。「内閣改造と党人事は8月中旬過ぎの予定でしたが、支持率が急落したため前倒しされ、8月3日が最有力。財務相の麻生さんは留任。官房長官は小泉進次郎君のサプライズの線も残りますが、菅さんの留任が濃厚です。