ドイツ人が造った、中世薫るルーマニアの美しき古都・シビウを歩く (1/4ページ)
ルーマニア・トランシルヴァニア地方の古都、シビウ。歴史ある教会や赤い瓦屋根の家々が並ぶ旧市街は、今も交通の要衝として栄えた中世の時代のたたずまいを残しています。
この街の歴史は、ハンガリー王の要請を受けてザクセン人(ドイツ)人が入植してきた12世紀にさかのぼり、ドイツ名を「Hermannstadt」といいます。
ザクセン人は、それまでは農業中心であったこの地に商工業を持ち込み、シビウをはじめ、クルージ・ナポカやブラショフといったトランシルヴァニアの都市を発展させました。
15世紀、シビウは多くの商人を惹きつけ、商業都市として発展。19世紀にはこの地方の中心地となり、現在も残る美しい街並みが完成しました。
シビウの旧市街の中心地が、丘の上にある大広場。

12世紀にザクセン人が街の建設を始めた当時からの中心地で、広場は15世紀の商家や、18世紀のバロック教会、ゴシック様式の館など、壮麗な建物の数々に囲まれています。

大広場の西側にある「ブンケンタール博物館」は、ルーマニア最古の博物館。館内では、かつてオーストリア帝国のトランシルヴァニア総督であったサミュエル・ブンケンタール男爵のプライベートコレクションなどを見ることができます。

広場の北に建つ時計塔は、シビウが商業都市として最盛期を迎えた1588年に建てられたもので、街のシンボル的存在となっています。