むくみに効く! ツボ押し、ツボ温灸を専門家が解説 (3/3ページ)

マイナビウーマン

☆足のむくみのツボ 三陰交・陰陵泉 効果:体の水分代謝を上げる。

☆顔のむくみのツボ 天容(てんよう)・天牖(てんゆう) 効果:耳周りのリンパ、頸(けい)動脈が周囲にあり、血流およびリンパの流れを改善する。天容は耳鳴・のぼせを解消するのにも効果的。天牖は片頭痛にも効果的。

■ツボ押し・ツボ温灸の注意点

主なツボをご紹介していただいたので、これでむくんでいる箇所に応じて、ツボ押し・ツボ温灸ができますね! 次はツボ押し・ツボ温灸の注意点について聞いてみました。

◇ツボ押し・ツボ温灸の注意点

足立:ツボ押し・ツボ温灸は、入浴前後30分は皮膚の痒みが出る場合があるので控えて下さい。皮膚が弱い方やアトピー性皮膚炎の方は皮膚が温められるとかゆみを生じる場合があるので、ツボ温灸よりもツボ押しのほうがよいでしょう。ただ、ツボ押しもあまり強く押すと筋肉を痛める可能性がありますので、注意して行ってください。また、ツボ押しやツボ温灸で血流が良くなっている状態で運動をすると、運動後に疲労感が強くなる場合があります。1時間ほど時間を空けて頂ければ問題ないでしょう。

◇放置はNG! 持続性のむくみ

足立:リンパ管の循環が悪いと、漏れ出た間質液を再吸収しにくいためむくみになります。軽度のむくみはそれ程心配ありませんが、それが持続してしまうと毛細血管全体の流れを悪くなり、爪の色が悪くなったりします。この状態を放っておくと、太い動脈や静脈の流れが悪くなり体全体の血流悪化につながります。これが動脈硬化の一因でもあると考えられています。循環器系の病気の素因は1~2カ月でできるものではありません。数年もしくは数十年かけてゆっくりと体の循環が悪くなり、突然症状が現れる事もあるので、きちんと検査を受けて体調を知ることも大切です。

自分で体の変化を感じたら身近な所から血流改善をして、病気になってしまう前に予防する『予防医学』もぜひ取り入れていただけたらと思います。

■まとめ

むくみは部分的でも、それは体全体のリンパの流れ・水分が停滞している血行不良のサイン。いつでも手軽にできるツボ押し・ツボ温灸で、毎日スッキリ過ごせる体づくりを目指しましょう。

参考文献:『針灸経穴辞典』 東洋学術出版社

(監修:足立美穂)

※画像はイメージです

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