意外とお洒落?あまりに優雅な大正時代の「自動ハエ取り器」 (1/2ページ)

まいじつ

意外とお洒落?あまりに優雅な大正時代の「自動ハエ取り器」

昔は夏になると、どこからともなく現れるハエに悩まされたものですが、最近は公衆衛生対策が進んだせいか、一般家庭ではあまりイエバエなどの大型のハエを見掛けなくなりました。わたしがまだ子供だった1960~1970年代は東京都内でも住宅地のそこらじゅうに犬のフンが落ちていて、大きなギンバエがブンブンとたかっていたものです。

そのころはどの家庭にも30センチほどの細い柄の先に四角い網目状のたたく部分が付いた『ハエたたき』が置いてあり、ハエを見つけたら追い回してたたきつぶしたり、粘着液が塗られたリボン状の紙『ハエ取り紙』を天井から吊るして、ハエを捕らえようと必死でした。

ハエをつぶしたあとの死骸処理は面倒だし、テープにくっついったハエがそのままだったりして見栄えが悪い。殺虫スプレーは便利でしたが、食事どきにまかれるのはたまったものではありませんでした。

最近知って驚いたのですが、何と大正時代にそれらの難点をすべてカバーするゼンマイ式の自動ハエ取り器『ハイトリック』なるものが発明されていたのです。

家具調でそのまま居間に飾っておいても違和感のない、なかなかシャレた外観です。ちなみに“ハエ”トリックではなく“ハイ”トリックなのは、地域によっては「ハイ」と発音する方が一般的なところがあるためです。

使い方は、まず四角い柱状の板に酢あるいは酒と砂糖を混ぜた液体を塗布します。するとハエがその匂いに誘われてこの板に止まります。

この板はゼンマイ駆動で非常にゆっくりと回転していて、ハエはこの板に止まったまま気付かずに回転していき、板の下にある空間に閉じ込められることになるのです。

そして、ハエは小さな穴を通って網のある部屋に入らざるを得なくなるのですが、このハエの入ったカゴ部分は取り出し可能で、1日に数回取り出して水に浸すなどして捕獲したハエを処理します。

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