ドイツの黒い森の奥に潜む、知られざる美しい木組みの街「シルタッハ」とは? (1/2ページ)
ドイツ南西部に位置する黒い森。この森の奥深くには、日本ではまだまだ知られていない可愛らしい小さな町がいくつも存在します。
今回紹介するシルタッハは、黒い森を流れるキンツィヒ川の流域にある小さな町。人口4,000人弱の小さな町には保存状態の良い木組みの家がならび、訪れる者を中世の世界へと誘います。
この町を訪れるには車か電車を利用する事になりますが、筆者も電車に揺られながらここまでたどり着きました。駅から旧市街へ向かう途中、キンツィヒ川にかかる橋からの眺めは、どこか昔懐かしい気分にさせてくれる様なのどかな眺めです。
そして旧市街の方へ目を向けると、そこに見えるのは壁のようにしてそびえ立つ木組みの家の数々。旧市街に入る前からこんなに可愛い光景に出会えるなんて、町の中は一体どれだけ素敵なのでしょう?
期待に胸を膨らませながら、さっそく旧市街へ入ってみます。
さきほどの壁のようにそびえ立っている家の脇に階段があり、そこを上った先はマルクト広場になっています。ここに広がるのは、まるで中世から時間が止まったかのような、美しい木組みの家の世界です。
広場を囲むようにして立っている木組みの家々はどれもカラフル。どの家もよく整備されているからか、眩しいほどの白い壁に、赤や緑に塗られた木枠や雨戸がよく映えます。