一生に一度は乗ってみたい!ロールス・ロイス・ファントムって、どんなクルマ? (3/3ページ)

イキなクルマで

■新しいファントムって、どんなクルマ?

それでは、先日発表されたばかりの新型ロールス・ロイス・ファントムについて見てみましょう。ファントムはロールス・ロイスの最上級サルーンに位置し、初代は1925年に登場。今回で8代目となる、大変歴史のあるクルマです。

新開発のアルミスペースフレームは大幅な軽量化を達成し、剛性も約30%アップ。この新しいフレームは、今後発売されるロールス・ロイス車すべてに導入される予定です。

優れた乗り心地を実現する「マジックカーペットライド」は、先述した新構造のフレームや最新のセルフレベリングエアサスペンションと相まって、さらに性能が向上。電子制御ショックアブソーバーは毎秒数百万回という非常に緻密な計算をおこなうことで、卓越した乗り心地を実現しています。また、フロントガラス部にはステレオカメラを装備。カメラからの情報に加えて車体と車輪の加速度、ステアリングの入力の情報などを組み合わせ、時速100キロまでの領域でサスペンションを調整します。これにより、路面に応じた最適な乗り味を提供することを可能にしました。

エンジンは、ツインターボ化された6.75リッターV12気筒を搭載。571HPを発生します。これに組み合わされるトランスミッションは、ZF製の8速AT。滑らかな変速フィーリングで、上質な走りを実現しているのが特徴です。

インテリアは「ギャラリー」というコンセプトで設計され、メーター類や時計、12.3インチのスクリーンは1枚の強化ガラスで覆われています。シートも新設計されたものが採用され、ロールス・ロイス史上最大面積を誇るスターライトヘッドライナーなどが装備されているのが目玉といえるでしょう。このスターライトヘッドライナーとは穴の開いたレザーに光ファイバーを編み込んだもので、室内を光で柔らかく包み込む効果があります。

■ロールス・ロイスの魅力とは?

ここまでロールス・ロイスの歴史や最新型のファントムについて触れてきましたが、このブランドの魅力とはいったい何でしょうか。それはやはり、このクルマでしか味わえない「歴史の重み」や、贅を尽くした「本物の高級」が同居していることにあると考えます。いずれも長い歳月をかけてつくり上げられたものであり、他のブランドが簡単に追随できるものではありません。だからこそ、今もなお一層輝きを放ち続けているのでしょう。

幾多の経営危機を乗り越え、BMWの手に渡ったロールス・ロイス。本来持っている高級感に走りのイメージが加わることで、多くの新しい顧客の獲得に成功しました。とはいえ一般の人間にはなかなか縁遠いブランドですが、クルマ好きであれば一度は乗ってみたい「憧れの対象」ですよね。約5000万円前後で手に入る「魔法のじゅうたん」、成功者の証としていかがでしょうか。

「一生に一度は乗ってみたい!ロールス・ロイス・ファントムって、どんなクルマ?」のページです。デイリーニュースオンラインは、ロールス・ロイス車種解説カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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