年間100冊! ガチ読書芸人がこの秋オススメしたい本 (1/2ページ)

今回お話をうかがったのは、ケイダッシュステージ所属のお笑いコンビ「キズマシーン」のSAMIDAREさん。
年間100冊は本を読むというSAMIDAREさんがオススメする1冊とは!?

「僕の学生生活はかなり鬱屈としたものだったんです。中卒で、学校が嫌で芸人になったので、そういう心の隙間を埋めるのが読書だったんですよ。年間100冊、月10冊ぐらいは本を読んでいます。
読むのは小説が多いですね。最近読んだ中では川上未映子さんの『わたくし率イン歯ー、または世界』という小説が印象的でした。
主人公の女性は、〈わたし〉という意識が脳みそではなく『奥歯』に詰まっているのではないかと考えました。
それをきっかけに歯医者でアルバイトをするようになるんです。そんな女性が、職場でのいじめや自身の恋愛について考えていくという内省的な内容です。
話が進むうちに、実在しない体内の赤ちゃんへ語りかける日記を書き始めたり、思想もどんどんめちゃくちゃになっていく中で、『実は正しいことを言っているんじゃないか?』
『いや、これはただ自分の世界に没入してるだけではないか?』みたいに、読み手の感情が揺さぶられるんです。
『自分の世界』という枠組みの中で徹底的に考えることも大事だし、現実の世界のルールに沿ってちゃんと生きていくことも大事。
その両方が大切だということをこの本が教えてくれたことに感動しました。
お笑いでも同じことがあるんですよ。